以前は無線通信で頻繁に使われていたという
モールス符号、最近はあまり使われていないみたいです。無線で1秒間に流せるデータ数が桁違いに多くなった今日では、暗号みたいな符号など使わず、直接言葉による双方向での通信をすることが可能になっています。
言葉が通じれば、だいたいのことは自分の考えを相手に伝えることができます。
でも、感情や雰囲気、心の状態または本音を的確に言葉だけで伝えるのはなかなか難しいことです。
そこで、はい、ピアノ無線通信の登場というわけです。
ピアノを奏でて、今の自分の気持ちをメロディに託してください。
その音が相手に届けば、その気持ちを相手も共有できます。
言葉によるすれ違いなんて生まれないでしょう。
また同じメロディでもタッチによって、冷静なのか、興奮しているかも読み取れます。
あまりにも機械的な響きなら、その人はきっと自分に嘘を付いています。
人は、元気がなくても、悲しくても、辛くても、
「元気ないけど大丈夫?」「何かあったの?」
と聴かれれば、「大丈夫」「心配ない」と答えてしまうし、それを聴いた相手も何となくそれを信用してしまうものです。
でも、何か腑に落ちないと思ったなら、ピアノを弾いてもらいましょう。
元気だというのなら、あえて元気な曲を弾いてもらうのです。
そしたら、長調の曲なのに、タッチの端々がどこか悲しげだったりして、それを聴いた人は、その人の本当の状態に気付くことでしょう。
モールス符号は、覚えるのに結構苦労しそうですが、残念なことにピアノ無線通信も、双方向での通信ができるほどにピアノを自在に操れるようになるには相応の時間が必要です。
いったいどのくらいの文化水準があれば、基本的な語学スキルに相当する演奏スキルを誰もが持てるのかは不明です。
誰もがピアノを言葉のように、呼吸のように扱えるような国があったとしたら、そして、モールス信号通信のように、ピアノでコミュニケーションを取れるとしたら、その国の人々は幸せなのではないかと思います。
9/18の練習時間 20分
練習場所 自宅
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