たばこは嫌いです。
特にレストラン(というか食堂)で、食事に舌鼓を打ってると、もわんと、あのすべてを台無しにする煙が横から鼻に滑り込んできて、私はもうその瞬間、志村けんのバカ殿みたいに箸をたらんと落として尺八の伴奏に乗せてその不届き者に死罪を言い渡したくなります。
でも、たばこを吸うことにはなぜかロマンを感じてしまう人間だったりします。
子どものころから、たばこのCMを見てきたからかもしれません。
こんな感じの。
当時はこれが歌劇「イーゴリ公」の挿入歌であることなど知る由もなく、ただ、いい曲だと聞き入っていた記憶があります。
大学生になって、20歳になってから、たばこを吸ったことがあります。
でもそれは、CMの影響ではなく、ますむらひろしさん作の「アタゴオル玉手箱」という漫画の5巻にあるたばこにまつわる話を読んだからです。
あまりのロマンにくらくらときて、登場人物と同じ感覚を味わいたくて吸ってみたのです。
3ヶ月ほど吸ってみましたが、結局、煙いし、ロマンは得られないしで、止めてしまいました。それ以来、何年か前に発売された無煙たばこを興味半分で吸ってみるまでは、全然吸わないです。無煙たばこ、煙がないので、他人に迷惑はかけないかもしれないけど、何かつまらないw、そう思い、1本吸ったらもう吸わなくなりました。
たばこに火を点けるときの音、あれはいいですね。
薄暗い静寂のなかで、たばこに火が点く、吸って先端が鮮烈に赤く光る、休止符が入って、次の小節でふわーっと煙が出る、むむむ、この動作はいいですね!
まあ、だからと言って自分で吸うつもりはないですけどね。
誰かロマンたっぷりに吸ってください。食事中以外でね!
たばこのCM集、興味がある方はどうぞ。
本日の練習時間 0分
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